豊富な収蔵品を持つ佐賀県立九州陶磁文化館
有田焼というと、日本を代表する伝統工芸品として、高い権威を誇っています。佐賀県有田町を産地としています。
過去においては、積み出し港の名から伊万里と呼ばれていた時代もありました。明治以降は、有田地区の製品を有田焼、伊万里地区の製品を伊万里焼というような区別がなされています。佐賀県有田町は、県の西部にあり、長崎県との県境に接しています。
町の約7割が森林や山岳で占められています。この佐賀県有田町に、佐賀県立九州陶磁文化館があります。
館内には、土器や皿、壺など、多くの収蔵品があります。見ていると、遠い過去の世界にタイムスリップしてしまいそうです。展示品もさることながら、同館を取り巻く環境にも目を奪われます。
美しい自然に囲まれ、四季それぞれの花に恵まれ、鳥や兎といった野生動物がやってくるのも、この佐賀県立九州陶磁文化館の楽しみの一つでしょう。中庭にはマイセンの噴水があり、木々をめでながら散歩している人の姿をよく見かけます。
常設展は無料で見られますが、特別企画展の際は有料となります。佐賀県立九州陶磁文化館の年間の入館者数が70,000人と言われています。佐賀県有田町に所在する誇るべき施設といっても過言ではありません。